金沢レセプト債訴訟・消費者問題

消費者問題のほか集団訴訟事件に関する報告などを取り上げています

レセプト債・刑事事件判決内容

レセプト債の刑事事件については,オプティ社代表取締役アーツ証券代表取締役と取締役の合計3名が逮捕され,うち各社の代表取締役について,詐欺及び金融商品取引法違反(偽計)の罪名で起訴されていました。

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このうち,オプティ社の代表取締役については,公訴事実を自白して争わなかったため,3月に第1審判決が出されていました。同判決の判決書が裁判所HPにアップされていたのでご紹介します。

http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/638/087638_hanrei.pdf

 

レセプト債は全国的には2400名以上の被害者,約227億円の被害を出していましたが,起訴された対象は440名あまり,被害額も約57億円と全体の5分の1程度に止まっていました。それでも,求刑7年で,4年の実刑判決がなされたのは,判決でも指摘されているように,本件事件が職業的に行われた悪質な犯行で,被害全体の5分の1程度しか起訴されなかったとはいえ,結果が重大であるという点を考慮したものといえると思います。